黒潮の使者・・・・ソウシハギ



8月3日、大磯照ヶ崎へ。
 この日の朝はアオバトの渡来数がとても多く、地元の方からも「今日は多いね」との声が聞かれた。
早起きした甲斐があった。
さて、早起きした理由はもうひとつ。
“神奈川支部のさかなクン”としては、この季節のフィッシュウォッチングは欠かせない。
黒潮が接近して、ふだん見られない南日本の魚が増えるからだ。
照ヶ崎隣の大磯港内は、神奈川の海水魚採集家にとっては人気のポイントのひとつ。この日も同好の採集家4名に会い、魚種も多かったことから楽しい交流となった。
写真は初観察となったソウシハギ(10cm)。流れ藻について世界中を漂流する珊瑚礁域のカワハギ類。「青い虫食い模様が体側に現れ、すばらしい色になる」(荒俣宏)。



水族館では比較的お馴染みな魚だが、思わぬ珍種の登場に、皆で大騒ぎとなった。
他にもトビウオ、シイラ、イシダイ、オヤビッチャ、ハリセンボンの幼魚など、多彩な種が見られ、黒潮の接近を実感できた。


林庭 弘征

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