「カコボラ」

 天高く馬肥ゆる秋・・・は海水温が下がり透明度の増す時期。また南方系のカラフルな幼魚が黒潮で運ばれてきて、港覗きには絶好のシーズンです。
そんな折に開催された「フィッシュウォッチング」で参加者のお一人が手にしたのがこの貝。
 長さ8㎝程度の全身がケバケバの巻貝。手持ちの図鑑には姿が見当たらず、数点の写真を撮って海に帰しました。
帰宅後、担当諸氏に写真を送り、みなさまの目と図鑑に頼ってようやく名前に行きつきました。毛の密生した外殻に加えて内側のオレンジに黒の豹紋が決め手。

 ダイバーには「タワシ」と言われているこの貝、フグ毒と同じテトロドトキシンを含んでいるので、食用には向かないそうです。
帰宅後の探索も楽しく「学問の秋」ともなりました。


撮影(2点とも) 2014.9.24 三浦市
撮影者 黒田清恵 (横浜市鶴見区)