ハシブトガラス

 

ハシブトガラスは、雑食性のため、様々なものを食料にしています。

最近撮影した写真の中から、印象に残った食べ物を取り上げてみました。


・ナンキンハゼ

河川敷に多数自生しているナンキンハゼ(中国原産)は、紅葉が美しい樹木ですが、晩秋の頃になると、白い実を求めて、数種類の野鳥が集まります。

このあたりでは、キジバトがメインですが、ハシブトガラスも実を食べているのを時々見かけます。キジバトが翼や尾を動かし、体のバランスを取りながら、細い枝先の実を啄むのに対し、ハシブトガラスは、くちばしで手繰り寄せた実のついた枝を足で押さえてから、実を啄むることもあり、器用な一面もあるようです。


・オオバン

池のほとりのオオバンの死骸に5~6羽のハシブトガラスが集まり、そのうちの1羽がオオバンの上に乗り、毛をむしり、肉を食べていました。

群れの中で、食べ物の奪い合いなどはなく、他のハシブトガラスは、周りから眺めているだけ。ハシブトガラスの群れにも上下関係があり、食べる順番が決まっているのでしょうか?

オオバンの死亡に至るまでの経過は確認できませんでした。陸に上がったオオバンをハシブトガラスが集団で襲ったのか、

この辺りに定着しているオオタカが捕らえたものを横取りしたものなのかなど、いろいろ推測してみたものの周囲にも確認した人はいなかったようです。


撮影時期  2020年12月3日

撮影場所  鶴見川中流部(港北区)

撮影者   保延守雄